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クスグル・ワラウ [腕神経そう麻痺]

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今回は「肋間神経移行術」についての話です。
『何を・どうやって・こうなった』を解説してみましょう。


まず「肋間神経移行術」とは何ぞや?から始めましょう。


神経断裂で動かなくなった腕の関節(筋肉)に繋がる神経に、
「肺を動かす神経である肋間神経」を直結することで、
再び腕の間接を動かす筋肉に、肺を経由して脳からの命令が伝わるようにする手術です。

腕神経そう麻痺の治療では一般的な機能回復手法です。
最近は「DFMT法」という、より効果の高い治療もあります。
気になって方はググってもらうと、より専門的な情報が得られます。


私の場合は『肘の関節の曲げ伸ばし、左右への捻り』の
4方向への動きを再生する手術をしています。


話を「肋間神経」に絞りましょう。

これは文字どうり、肋骨と肋骨の間にある神経で左右6本ずつあり、
呼吸をする際に胸筋と肋骨を上下させ肺に空気を出し入れする機能を持っています。
ちなみに一番下の神経は、骨の間ではなく肋骨の下に沿うように存在します。
肋骨の下でも肋間とは、これ如何に。

移行手術の後、1年くらい経過すると、
肋間神経と腕の神経が繋がり始め、呼吸に合わせて腕が勝手に動くようになります。
息を吸うと肘が曲がり、吐くと伸びます。

もっとも、腕の筋肉は1年間も動かさなかったので、すっかり落ちており、
筋力不足で完全に曲げる事は出来ず、僅かに動くだけです。
それでもクシャミを連発すると、肘も連動してピクピク動きます。
ちょっとオモシロイデス。


しかーし、
呼吸と連動したままでは使い物にならないので、リハビリが必要です。

頭の中で腕を動かすイメージを考えながら、意識して呼吸をします。
ひたすら意識しながら繰り返します。

息をする「すーはー、すーはー」
肘関節も「まがーる、のびーる」

数ヶ月リハビリを続けると腕の筋力もUPしているので、かなり曲がるようになります。
この頃になると、肘の曲げ伸ばしが呼吸と連動せずに動かせるように変化します。
常に意識して肘の曲げ伸ばしを続けることで、
脳内での腕のコントロール回線が、
『脳→脊髄→腕の筋肉』から、
『脳→脊髄→バイパスした肋間神経→腕の筋肉』へと切り替わります。
伝達経路の切り替えがおきる事で、肘の動きを『自分でコントロール』出来るようになります!

いやー人体の神秘は凄いです。
さすが人体改造の成果ですね(笑)


もう一つ、肋間神経の移行手術をすると面白い事がおきます。

肋間神経は胸の皮膚感覚を脳に伝達する役目も持っているため、
脳内の伝達経路の切り替えられると、「皮膚感覚」も変化します。

肋間神経を切り離した部分の胸の皮膚は当然、無感覚になります。
それに対して、右肘に繋いだ肋間神経は腕の皮膚にも結合しようとします。
そのため、こんなこと↓がおきます。

『右腕をくすぐると、胸をくすぐられた感じがする』

それも神経バイパスした部分だけではなく、右腕全体で数箇所が感覚逆転しています。
とくに手首の内側を擦ると、わきの下がくすぐったい。

どんな神経の繋がり方をしたらこうなるのでしょう?
この中途半端な脳内伝達にも人体の不思議を感じます。

満員電車に乗ると隣の乗客と腕が擦れるたびに、当たり所が悪いとくすぐったくなります。
鳥の羽で脇腹をくすぐられながら通勤しているようなものなので、
ある意味で拷問です。


それと、手術後10年以上過ぎた、この夏になって意外な事実が判明しました。
皮膚感覚が逆転した部分は、日焼けすると焼け色が違ってムラになりました。
チタンマフラーみたいに綺麗に焼ければ良いのに、、、
 
 
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